メインテナンス
矯正装置がつくことで歯磨きが難しくなり、虫歯や歯肉炎になってしまうのでは?と心配しておられる方もおられるのではないでしょうか。お口の中を清潔に保ち、虫歯や歯周病から歯を守るためにはメインテナンスが必要不可欠です。下記では、矯正治療中や矯正治療後のポイントをまとめましたので、参考にご覧ください。
矯正治療中のメインテナンス
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Point.1汚れが溜まりやすい部分を
集中ケア歯と歯茎の間、矯正器具の周辺、矯正ワイヤー(針金)の下などは汚れが溜まりやすい部分ですので、集中的に磨いていただく必要があります。矯正器具やワイヤーが邪魔になり歯磨きが難しい場合、細かい部分を清掃するための道具を案内したり、患者様に合わせた歯磨き方法をお伝えします。
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Point.2手鏡や染め出し液が有効
矯正装置が付くと、しっかり磨いているつもりでも意外と磨けていないものです。感覚だけで歯磨きするのではなく、汚れがついているところを手鏡で確認しながら歯磨きしていただくことで磨き残しを減らすことができます。さらに、市販の染め出し液を使用するとより磨き残しが分かりやすくなりオススメです。
矯正治療中の汚れをクリーニング
矯正治療中、歯や装置に付いた汚れや着色などは、ご自身の歯磨きだけでは取り除くことができません。当院では、プロによる機械を使用したクリーニング(PMTC)をご用意しています。患者様の歯の汚れに合わせてクリーニングを行い、トリートメントとフッ素塗布を行います。ご自宅での歯磨きなどのお掃除では取り除けない茶渋やヤニをキレイにすることはもちろん、バイオフィルム(細菌の集合体)や歯石を取り除き、新しい汚れが付きにくくなるようにも仕上げています。矯正治療中の汚れが気になる方は、一度当院のクリーニングを受けてみてください。
クリーニングの効果!
- 歯の汚れが取れてキレイになる
- 歯がツルツル、つやつやに!
- 新しい汚れがつきにくくなる
- 虫歯、歯周病予防
- 口臭予防
矯正治療後のメインテナンス
矯正治療を終えて、キレイになった歯並びと咬み合わせ。当院は10年、20年先も安定しているような治療に取り組んでおります。長期的に歯並びや咬み合わせを安定させ、生涯ご自身の歯で健康に過ごしていただくためには、下記のような矯正治療後のメインテナンスが重要です。
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■ 保定装置について
矯正治療を終えた後は、不安定な状態で歯は元の位置に戻ろうとします。これを歯科では「後戻り」と言います。そのため、歯並びを固定し安定させるために「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着し、後戻りを防ぐ必要があります。お約束通りに保定装置を装着していただけない場合、後戻りしてしまう可能性が高くなるため毎日装着してください。当院では上記の内容を、カウンセリング時に詳しくお話しします。矯正治療終了後も何か気になることがあればすぐご相談ください。
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■ 日常の癖と歯並びについて
日常生活の中で無意識に行っている癖が、歯並びに影響を与えてしまうことがあります。矯正治療を行うことで歯並びや咬み合わせが改善できても、それらの癖が改善できていない場合、後戻り(歯が元の位置に戻る)する可能性が非常に高くなります。そのため、歯並びに影響を与える舌の癖や、日常の癖を改善することが重要です。
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■ 定期的なメインテナンスについて
せっかく時間をかけて手にいれた綺麗な歯並びを、虫歯や歯周病で失ってしまっては台無しですよね。虫歯や歯周病から予防し、美しい歯をキープするためにはご自身による歯磨きなどのケアに加えて、歯科医院で受けるプロによるケアが必要です。しっかりとメインテナンスを継続して行うことで、美しい歯を一生保つことができるのです。